じゅげむ(寿限無)【落語、昔話、動く絵本】

子供も大人も楽しめる落語絵本「じゅげむ」です。
子供にとっても長い名前をつけてしまった楽しいお話です。
親子で一緒に楽しく読んでくださいね。

イラスト:CoPuRa
文章:東方明珠
朗読:須田勝也(コトリボイス)

【全文】
むかしむかし ふうふの いえに
おとこの あかちゃん うまれたよ。

こどもが ながいき できるよう
すてきな なまえを かんがえた。
「じゅげむは どうだ? かぎりない しあわせ いみする ことばだよ」
「それなら、ごこうの すりきれは? とっても ながい じかんだわ」
「いやいや かいじゃりすいぎょだな。かずが たくさん えんぎが いい」
ちっとも きまらず こまりはて、
けっきょく ぜんぶを つけてみた。
「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの
 すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ
 くうねるところに すむところ やぶらこうじの ぶらこうじ
 ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽの しゅーりんがん しゅーりんがんの
 ぐーりんだい ぐーりんだいの ぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの
 ちょうきゅうめいの ちょうすけ」

こどもは すくすく せいちょうし、わんぱくこぞうに なったとさ。
まいにち けんか ばかりして、とうとう ともだち けがさせた。
ともだち いえに やってきて、おかあさんに なきついた。
「おばちゃん きいてよ ひどいんだ。
 じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの
 すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ
 くうねるところに すむところ やぶらこうじの ぶらこうじ
 ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽの しゅーりんがん しゅーりんがんの
 ぐーりんだい ぐーりんだいの ぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの
 ちょうきゅうめいの ちょうすけくんが
 あたまに げんこつ したんだよ」
おかあさんは おおあわて。
「それは たいへん。
 じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの
 すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ
 くうねるところに すむところ やぶらこうじの ぶらこうじ
 ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽの しゅーりんがん しゅーりんがんの
 ぐーりんだい ぐーりんだいの ぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの
 ちょうきゅうめいの ちょうすけが ごめんなさいね。
 けがは どこ?」
「なまえが あんまり ながいんで たんこぶ すっかり きえちゃった」

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